こんにちは。バイリンガルママのソフィアです。
女性とキャリアを考えるシリーズ第3回は、結婚・妊娠・出産・子育が女性のキャリアに実際どのような影響を与えるのかをお伝えします。1回目と2回目の記事を未読の方は、ご一読いただいた後に今回の記事を読むとよりリアリティをもって理解しやすいので、是非以下の記事も読んでくださいね。
1回目>>【女性とキャリア①】人生100年時代の到来!女性も働かざるを得ない時代になったという事実
2回目>>【女性とキャリア】結婚・出産・子育を本能的に意識する女性。統計から実態を知ろう
目次
結婚が女性のキャリアにどう影響するか
まずは、結婚が女性のキャリアに与える影響を考えていきます。
亭主関白タイプ
まず結婚自体は、よほど「うちにいて俺のパンツ洗濯してくれ」「俺が稼ぐから君は仕事をやめて家にいてくれ」という亭主関白タイプと結婚しない限りは、妊娠出産子育に比べれば比較的影響は少ないと言えます。
もし、あなたの愛する人が亭主関白タイプであった場合、正直あなたの将来のキャリア道はいばら道になる可能性大です(^-^;
また、「毎晩うちで手作り料理を食べたい方」と結婚すると、自分の仕事時間は限られてきます。毎晩、残業したい人はいないと思いますが、「今が勝負時!」な時期に旦那さんの理解が得られないと精神的にも辛くなります。
仕事に理解ある旦那さんでも・・
また「どんどん仕事してよ~俺応援するからさ」という旦那さんでも、国内・海外転勤になるケースもあります。そのとき、数年だからと割りきって旦那さんが単身赴任する場合もありますが、「ついてきてくれないと僕寂しい。別れる」といわれたら、旦那さんの転勤先についていく女性が殆どでしょう。
もちろん、反対に奥さまのキャリアに合わせてくれる旦那さんもいますし、遠距離生活を数年だからと割りきるカップルもいます。しかし、多くの場合において「男性のキャリアに合わせる」ことが多い印象を受けます。
妊娠が女性のキャリアに与える影響
妊娠は第一関門
妊娠は実は働く女性の第一関門です。なぜなら、ここだけの話ですが、働く女性は夜も残業後に疲れて帰宅することが多いですよね。そして旦那さんの方も同じ状況だと、子供が出来る行為自体をする気力が無かったりするのです(-ω-;)
独身時代はあんなに楽しかった行為が、「この数日間にしましょう」と言われて半分義務になった途端、負担になるというカップルの話をよく聞きます。内緒ですが、我々もそう感じることがありました(^^;)
不妊治療のために仕事をやめた女性
そこで不妊検査をしたり治療に通うカップルが増えるわけですが、働きながらの治療はかなり大変そうです。実際、私の友人は「子供がほしいから、治療に専念したい」といい仕事をやめました。
残念ながら、数年の不妊治療を経ても子宝には恵まれませんでした・・。
不妊治療のため出社しなくなった女性
また、別の同僚は「仕事のストレスで子供ができないので、休みます!」と宣言して出社しなくなりました!これには同僚たちも度肝を抜かれていましたし、私もビックリ仰天しましたが、心のなかで「天晴れ!」と叫んだものです。社会人として正しい行為かという議論はこの際置いておいて、そのくらい「妊娠する=実は大変」が社内認識されたとも言えます。
彼女は(運よく?)首にならず、無事、妊娠出産を経て職場に戻っていますが、このような行為は下手すると適当な理由をつけられて、リストラや減給の対象となる可能性があります。
仕事と妊娠のタイミングを見計らっているうちに、妊娠適齢期を過ぎてしまった女性もいます。
また、一昔前だと、結婚してすぐに妊娠出産が当たり前だったので、はやく孫が欲しい(義理の)ご両親からプレッシャーが辛いというのはよく聞く話です。
切迫流産や切迫早産になる女性が多い
無事に妊娠しても、あまり知られていないのですが、妊娠には色々なリスクがあります。その中でも働く女性がなりがちなのが、切迫流産と切迫早産です。
勿論、仕事をしていなくても、仕事がそこまでハードでなくても、立ち仕事であってもなくても、年齢に関係なく体質的に切迫になりやすい女性はいます。しかし、働く女性の多くは、妊娠特有の体調不良を職場で理解してもらい辛く、無理をしてしまい、結果的に切迫早産と流産になる傾向にあります。
私は年齢的ぷらす体質的に切迫になりやすかったようで、2回とも切迫になりました。
妊婦さんは、とにかく体調不良を感じたら休んでくださいね!!仕事はいくらでも替えがありますが、赤ちゃんに代替えはないです!医者に診断書を書いてもらえれば、法的にもしっかり仕事を休めますのでご心配なく。
職場でのストレス
仕事のストレスもですが、人的なストレスもあります。
男性が多い職場
男性が多くて妊娠特有の体調不良に対する理解が得られない職場もありますが、男性が多い方が「妊娠は大変だからね。休んでください」と言われるケースもあります。
女性が多い職場
逆に、女性が多い職場は、理解のある同僚であればいいのですが、女性特有の妬みやっかみにあうと大変です😖💦
また、ご自身が妊娠出産で苦労された女性上司は理解がありますが、反対に全く何の苦労もなく妊娠出産された女性が上司だと、一番厄介かもしれません(-ω-;)
出産が女性のキャリアに与える影響
今は少子化の時代。私のように、独身時代周囲に小さい子供がいなかった人は、実は「子育ての大変さ」が全くわかっていない男性と女性が多いです。これは男性、女性に関わらず子の傾向があります。この部分は書いていたら感情移入して長くなったので、興味があればこちらの記事でどうぞ>>
復職の時期
出産時は当然会社を休職していますが、「出産したんだ。おめでとう。で?何ヵ月で戻るの?」という上司や職場もあります(^-^;
また「復帰しないと自分の仕事が他の同僚にとられてしまうかも」と感じて復職する女性もいます。
子育てが女性のキャリアに与える影響
子育ては365日, 24時間, 一生終わりがないという事実
子育ては終わりがありまえん。赤ちゃんを産んで数年間、記憶がないくらい子育てに追われて幼稚園に入園すれば子育てが終わるのかというとそんなことは当然ないんですよね。そして、大人が世話をしないと赤ちゃんが生存できない数年間は、職場も色々と気遣ってくれますが、小学校に入る頃になると「時短勤務」等もなくなり働く女性は更なる難題を突きつけられます。
小1の壁
よく小1の壁といいますね。保育園を卒業すると子供達は晴れて小学生になります。そして、ここで学童保育という難題が待っています。
学童保育に入れなくて仕事をやめざるを得ない女性、時短勤務がなくなり残業増加により仕事と育児の両立ができずに仕事をやめるワーキングマザーは残念ながら多いのです。
2020年現在は、保育園の待機児童が問題視されていますが、そのうち学童保育の待機児童問題が取り沙汰される時代がくるでしょうね。
子供がうつ病になり休職した女性、反抗期でどう対応してよいのかわからなくなり退職した女性などもいます。
結婚・妊娠・出産・子育により実際にキャリアを諦めた女性たち
最後に結婚・妊娠・出産・子育により実際にキャリアを諦めた女性の実例をご紹介します。
・妊活が思うようにいかなくて、治療のため退社した女性
・出産後すぐに復職予定だったのに産後体調不良に陥り、なかなか復職できなかった女性
・保育園に思うように入れず、なかなか復職できなかった女性 退社を余儀なくされた女性
・ワンオペ育児が大変で、復職後体調を崩して退社した女性
・遠い認証保育園に子供を預けて頑張ったけど、両立のストレスで鬱病になって退社した女性
・お受験に目覚め、退社した女性
・自分は興味ないけど旦那さんの一族が皆私立のため、送迎のために退社を余儀なくされた女性
・多忙な部署に移動になり毎日残業していたら、子供が鬱状態になり退社した女性
・親の介護のため、退社を余儀なくされた女性
・「学童に入れず」小1の壁を乗り越えられず退社を余儀なくされた女性
・旦那さんが外国人なのでどうしてもインターにいれたいと主張し、送迎のために退社を余儀なくされた女性
私個人が知るだけでも、これだけの人が「続けたいけど無理みたい」と仕事をやめていきました。同じ会社の女性もいますしプライベートの友人もいます。
もともと仕事が好きではない方・職場が合わなかった方も勿論いますが、「続けたくてもやむ得ない事情で仕事をやめる女性が多いのも事実です。
まとめ
今回は、結婚・妊娠・出産・子育が女性のキャリアに与える影響を実例と共にご紹介しました。
このように「家族になにかがあった時、実際問題として女性がその担い手となるために仕事を手放すケースが多い」のが現状です。その是非を論じるつもりはありませんが、女性のキャリアは外部要因によって変更を余儀なくされる率が男性より高いのが実態です。
女性のキャリアは「仕事好きな女性」「バリバリ仕事をしている高収入な女性」だけのものではありません。仕事をしている全ての女性に関係します。お金を1円でももらっていれば、立派な仕事です。
最終回の次回は、では不透明な人生100年時代、成婚率が低く離婚率が高いこれからの令和時代、そして様々な外的要因によって仕事をやめたり、再開する女性はどう生き抜けばよいのか、をご紹介します。