こんにちは。バイリンガルママのSofiaです。
今回は、シンガポールでチョコレートのう腫を腹腔鏡手術で摘出した際のお話です。
日本では、数日~1週間ほど入院することもありますが、シンガポールでは何と日帰りです!!!
お国柄が現れていますよね。彼らは手術についてもとても前向きです。
海外渡航の予定がある方やチョコレートのう腫や婦人科系疾患をお持ちの女性に是非読んで頂きたい記事です。
婦人科系疾患を持つと気持ちが落込みがちですが、これを読めば気分が晴れるかも!?
KK Hospitalの先生は明るくフランク
日本にいた26歳の時、左の卵巣にチョコレートのう腫があることが分かりました。
当時東京でOLをしていた際に発見したのですが、大きさも5-6cmと手術に踏み切る程ではなく、東京の病院をいくつか回っていろんな婦人科医の意見を聞きましたが結局手術が怖くて摘出しないままシンガポールに渡りました。
そこで、まずかかりつけ医を見つけようとして会社(保険会社だったかな・・)に勧められたのが、KK Women's and Children's Hospitalです。
略してKK Hospitalはシンガポールでも有名な女性と子供達のための病院です。
総合母子保健センターである愛育病院に似た立ち位置にあるかもしれません。(ブランド医院では無いですけどね)
ここで私の担当医だったA先生はとても明るくてフランクです。
偉い立場の方だったと記憶しているのですが、初めて診察室でお会いしたとき、帰り際に名刺を渡され「何かあったら、メールで聞いてくれて構わないよ。いちいち来るの大変だろ?」と言われました。
「え?いいんですか???メールで聞いても?それってチャージされるの?(お金払うの?)」と真顔で聞いたら「まさか」と笑っていました。
その後、仕事が忙しかったので確かに数回メールで質問したことがありましたが、きちんとフリーチャージ(無料)で返信頂けて助かったのを覚えています。当時はまだ日本人の患者が珍しかったからかもしれないですし、シンがポーリアンの患者にもそうなのかは分かりませんけどね。
え?手術は日帰りなの???
そんな先生に1年ちょっと見てもらったところで8cm超えてきたので手術を勧められました。「このA先生になら任せてもいいかな・・」と思い、手術を決断しました。
しかし驚いたことに「日帰り」と言うでは無いですか。
嘘でしょ?????日帰り????入院できないの????
日本にいた時に、チョコレートのう腫の手術について調べまくりましたが日帰りというのはありませんでした。
こちらとしても、腹腔鏡手術とはいえ、お腹の中の物を摘出するのだし、だいたい手術は大事ですよね。
遠慮がちに「でも私は一人暮らしだし手助けしてくれる家族もいないし入院したいんだけど・・」と言うと
「仕様がないね・・・じゃ、特別だよ。でも一泊だけね」と言われ、手術当日は泊まらせて貰えることになりました。ふぅ。
手術当日
そして手術当日、、、私は何と遅刻をしてしましました!!!
シンガポールでは多くの人がタクシー移動をします。その為、朝はめちゃくちゃ道が混むのとタクシーがつかまらないんですよね・・。
少し早めに出たのですが、その日に限ってタクシーが全くつかまらなくて、今思えばどうして予めタクシーを予約しておかなかったのか不思議なのですが、とにかく言われた時間より15分程遅刻して病院に着きました。(頭のどこかで、時間にルーズなシンガポールだからちょっとくらい遅刻してもいいかな・・と思っていたのかもしれないし、手術がやっぱり嫌だったので足が向かなかったのかもしれないです・・・・><)
朝一番の予定でしたが、遅刻したので他の手術に入られたA先生。当初の予定より1時間ほど遅れて入った手術室でも、特にA先生は遅刻を怒ること無く「他の手術してたから2番手になっちゃってごめんね」と飽くまでも明るい。
そして手術が開始して・・・麻酔が入った瞬間私は記憶がありません! 昔から麻酔の効きがかなりいい方なのです。
目覚めたら、病室にいました。日本と同じように着圧ソックスをはかされベットに横たわり、この日のために来てくれた母親が寄り添ってくれていました。
退院後
通常だと手術後に麻酔がきれて問題が無ければ退院するのですが、私は頼み込んで一泊したので翌日退院しました。タクシーで帰宅して、暫く横になり過ごしました。
会社には10日ほど傷病休暇を貰ったと記憶しています。ちょうど繁忙期では無くそこまで仕事も忙しくなかったので、休めてラッキーでした☆
そして手術代は全額保険でカバーされたのも良かったです(日本で手術したら高いですものね)
腹筋が弱くなった
しかし、一つ驚いたのは腹筋が弱くなったという事実。腹腔鏡手術なのでお腹を切っているわけではありません。ビキニを着るときに目立たないようにと、なるべく下の方を3箇所(両横っ腹に2箇所と恥骨の上1箇所)切られただけで、傷も各5mm程度。
その為、腹筋が弱くなった原因は、私が術後に腹圧をかけないように庇いながら身体を動かしていたからだと思います。
今振り返れば、大したことの無い手術だったのですが、当時の私にとっては人生初の手術ですから一大事!!
そのため、先生や周りのシンがポーリアンからは「腹腔鏡手術なんて手術の内に入らないよ。数日で復職する人が多いよ」といわれても信じなかったのですが、確かに帝王切開を2回経験した今思えば大したことの無い手術でしたね 苦笑。殆どお腹を切っていないのだから、あそこまでお腹を庇う必要はなかった!
今後腹腔鏡手術される予定の方は、術後過度にお腹を庇いすぎて腹筋を使わないでいると、腹筋が弱くなりお腹がぽっこりしてしましますのでご注意下さいませ。
便秘になった
そして腹筋が弱くなったことと無関係では無いでしょうが、便秘になりました。
腹圧をかけないように動く→腹筋が弱くなる→腸を動かす筋肉も弱る→便が出しづらくなる→便秘になる→でも腹圧をかけたくない→余計に便秘になる
という負のスパイラルに陥り、数ヶ月苦しんだ思いがあります。特に私は普段から便通が良い方なので、どうしたら解決するのかも分からず悶々としました。
そして若かったので周囲に相談することも出来ず、回復までに時間がかかりました。
まとめ
シンガポールでチョコレートのう腫を腹腔鏡手術で摘出した際の話をご紹介しましたが、如何でしたか。
チョコレートのう腫があると分かった時、私は途方に暮れ「もしかしてがん化して自分は死ぬのでは無いか」と本気で心配し暗い気持ちで落込んでいたのですが、シンガポールに来たら「そんなの手術して取っちゃえばいいじゃーん!そんな女性沢山いるよー!心配ないよー!」というノリの意見が多く(全員では無いですが)、大袈裟に悩んでいた自分がちょっと滑稽に思えました (^^;)
しかも「チョコレートのう腫などの婦人科系疾患があると不妊の可能性が高い」と知り、結婚の予定も無いのに落込んでいたのですが、現在は2人の子供を授かることも出来たので、将来を憂いても何にもならないな・・と当時を振り返りちょっぴり反省しています。
不妊の理由は様々ですし、何の疾患が無くてもお互いの相性が良くないだけの場合もあるわけです。
その為、婦人科系疾患になったからといって必ずしも不妊になるわけではないので、先回りして心配したり落込まなくてもいいのよ、と当時の自分に伝えたいです。
今もしチョコレートのう腫が出来て悩んだり落込んでいる女性がいたら、何とかなるのであまり思い詰めないでください。
そして、もし海外でチョコレートのう腫が発見され手術を迷っている方がいたら、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
以上、シンガポールでチョコレートのう腫を摘出。腹腔鏡手術で日帰りだよでした。
(ちなみに日本の医療技術は高いですが、恐らくシンガポールの方が更に先を行っています。アジアの大金持ちは最新の医療を求めてシンガポールに移住したり旅行をするくらいですからね)
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