ハロウィンって何?お祭り?何で怖い仮装?という方に!語源や由来のまとめ

こんにちは。バイリンガルママのSofiaです。

毎年10月31日はハロウィンです。
日本に輸入された西洋文化の中では比較的新しいイベントですよね。

仮装してTrick or Treatっていってお菓子を貰うんだよね。カボチャとか魔女とか出てくるけど、そもそも何のお祭りだっけ?っていうかお祭りなの?という方の為に、語源や由来や歴史をまとめました。

これを読めば、あなたもハロウィン通!!

是非明日、お友達やご家族に自慢しちゃってください^^

まず抑えるべきポイント:発祥はケルト!

アメリカ文化のイメージが強いですが、ロウィンは元々はケルト人の宗教的なお祭りが起源です。

でも、ケルトは日本では馴染みがあまりないですよね・・。

 

ケルトの場所は、ものすごいざっくり言うと現在のイギリスとフランスの一部を思い浮かべればOK!(専門的な説明を求めている方ごめんなさい!!)

文化面では、一世を風靡した有名歌手のEnya(エンヤ)の音楽やアイリッシュダンスを思い浮かべると少しはわかりやすいでしょうか。そしてあの有名なハリーポッターの魔法の世界観もケルト文化が元になっています。

 

そして、ケルトにはキリスト教が普及する前から信仰されていた土着宗教がありました。それがドルイド(Druid)教です。このドルイド教では、太陽と大地の古い神々を信じ、あらゆる生き物の中に霊的な存在を見いだしていました・・・ここで、何となく、ハリーポッターの世界観に近づいてきましたか?笑

次のポイント:古代ケルトの新年は11月1日に始まる!

現在の日本の新年は、多くの諸外国同様1月1日に始まり12月31日に終わりますよね。
しかし現在でも独自文化の正月は存在します。例えば中国人や華僑の旧正月(チャイニーズニューイヤー)は毎年日付が変わりますが、大体1月末から2月中旬に祝います。
このように、古代ケルトの新年は冬の始まりである11月1日に始まり、一年は10月31日に終わりました。

ハロウィンが10月31日な理由

冬が始まる11月1日の前日、つまり大晦日の10月31日に秋の収穫を祝う感謝祭が行われていました。この秋の収穫祭がハロウィンの起源なので毎年10月31日に祝われているのです。

仮装をする理由

この秋の収穫祭が行われる10月31日、古代ケルトでは日本のお盆のように死者の霊が家に帰ってくると考えられていたのです。
しかし、日本のお盆と違うのは死者の霊だけでは無く悪霊や悪い精霊も戻ってくると捉えられていた点です。

その為、舞い戻ってきた悪霊に「仲間と思わせよう」もしくは「悪霊を怖がらせよう」と、悪霊に似た骸骨や魔女などの格好をし始めたのが仮装の始まりです。

最後のポイント:キリスト教との融合

大抵の西洋文化やイベントにはキリスト教が絡んでいますよね。
例えば、クリスマスはキリストさんの誕生、イースターはキリストさんの復活(一回死んで又生き返るんですよね~ってこんなノリで話すと敬虔な信者に刺されます・・・ってのは嘘。でもみんな信じてるからね。おちょくってはいけません><)

その為、このハロウィンも当然キリスト教徒絡んでいます。でもね、クリスマスやイースターと比べるとちょっと複雑で実はハロウィンの発祥や由来には諸説あります。
それでは最後のポイント、キルスト教(特にケルトに普及したキリスト教の祝日)との融合を見ていきましょう。

ハロウィンの語源

キリスト教の中でもカトリックの祝日「諸聖人の日」が11月1日にあります。あまり日本人には馴染みが無いですが、全ての聖人と殉教者を記念する日であり古くは「万聖節」(ばんせいせつ)と呼ばれていました。

このカトリックの聖なる日(11月1日)の前日(10月31日)がハロウィンになったという説も根強くあります。

そして、聖なる(英語でhallow:ハロー )日の前日(英語でeve: イブ)なので Hallow-eve⇒なまって・・・⇒ Halloween(ハロウィーン、ハロウィン) になったと考えられています。

ハロウィンの起源やキリスト教との関係には諸説あり一概には言えないのですが、古代ケルト人が土着宗教(ドルイド)からキリスト教に改宗する過程で、元々5月13日だったこの「諸聖人の日」を自分達の大切な新年である11月1日に移したと世界的にも考えられています。

ハロウィンはキリスト教の祭日では無い

そんなケルト文化とキリスト教(カトリック)が融合したハロウィンですが、実はハロウィンは教会では祝いません。ハロウィンのイベントをする教会もあるようですが、一般的には教会では祝うことのないお祭り的意味合いが強いので、海外の信仰深いキリスト教徒と話す時にはご注意を!

だって、ちょっと想像してみて下さい。敬虔な信者達が骸骨や幽霊の仮装していたらちょっと・・・危なすぎるシュールすぎません??

アメリカへの移民がハロウィンを持ち込んだ

このように、古代ケルトの収穫祭に悪霊を追い払うため魔女や骸骨などの怖い格好の仮装をしていた文化が時代とともに普及し始めたキリスト教の祝日と融合してハロウィンができあがりました。そしてそれをアメリカへの移民が文化として持ち込み、お祭り好きのアメリカ人が民間行事として発展させていったのです。

 

トリック・オア・トリート(Trick or Treat)の歴史

今ではハロウィンと言ったら仮装してTrick or Treatと子供がお菓子をもらいに行くイベントと認識されていますが、それはそもそも何でなでしょうか。

古くは9世紀ヨーロッパの「ソウリング(Souling)」という儀式が由来と言われています。
この時代のキリスト教では、11月2日の「死者の日」になると、成仏できていない霊のために、キリスト教徒が村から村へ「ソウルケーキ(Soul Cake)」を乞いながら歩き回っていたといいます。
そして、このケーキと引き換えに、その家で亡くなった家族・親類の霊を天国に導くお祈りをすると約束して回っていたのです。「Soul=魂」を供養するためのケーキということです。
「ソウルケーキ」を差し出さなければ、霊が鎮まらず悪さをすると思われていたのです。
「トリックオアトリート」で配られるお菓子は、元々は「ソウルケーキ」が由来だったのですね。

なるほど、昔のヨーロッパで行われていた家族の霊を天国に送るためにソウルケーキ(干しぶどう入りのパンやクッキー)を求めて家を訪ね歩いたのが原型となっているのですね。Trick or Treatで配られるお菓子はソウルケーキが由来で、魔除けの意味も込められているんですね。

ジャコランタン(Jack-o-lantern)の由来

Jack o Lantern(ジャックオーランタン⇒ジャコランタン)は、「おばけカボチャ」「おばけ提灯」と言われるもので、まずカボチャをくり抜き、ナイフで目、口、鼻を更にくり抜き、中に蝋燭を立てて火をともします。既に記載したように、悪霊や悪い精霊を追い返すためのものなので怖い顔であればある程よいですね。

現代のアメリカでは、ジャコランタンを自宅の前に置いておくと「我が家はハロウィンに参加していますよ」という意味合いがあります。

では、そもそも何故かぼちゃなんでしょうか。それは、アイルランド(ケルト文化圏)の有名な昔話にヒントが残されていました。

アイルランドの昔話
昔とても狡賢いジャックという男がいました。ジャックは、悪魔さえもだまして「地獄に落ちない」ことを約束させます。死後、当然天国には行けないジャックでしたが「地獄にも落ちない」と悪魔と約束したので地獄にもいけません。行き場の無くなったジャックは、悪魔から貰った地獄の火を貰います。道に転がっていたカブをくり抜き、大切にその火を中にいれランタンをこしらえました。そのランタン灯りだけを頼りに、ジャックは今でも天国と地獄の間をs迷い続けています・・・。
元々はカブだったのが、アメリカに伝わる頃にはアメリカの秋豊富に採れるカボチャに変わっていたというわけです。

まとめ

ハロウィンの由来や語源、歴史的な背景をまとめてご紹介しましたが如何でしたか。

今では本場アメリカでも民間行事として楽しまれるだけで、宗教的な意味合いは薄くなっていますが、イベントの背景を知ると更に楽しめますよね。

 

でも難しく考える必要は全くありません。そもそもクリスマスもキリスト教由来の宗教的イベントですが日本では全く宗教色はありませんしね。
ハロウィンは仮装イベントとして楽しむのが一番!!
でも、せっかくですから、明日早速この知識を伝えてみて下さい。きっと、みんなから「おーーーーー!」と感心されますよ^^

皆様がハロウィンをワイワイと楽しめるお手伝いが出来たなら嬉しいです。

以上、「ハロウィンって何?お祭り?何で怖い格好?という方に!語源や由来のまとめ」でした。

もっと詳しく知りたい方は、ハロウィン(ウィキペディア)とHalloween(Wikipedia)からどうぞ!

 

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