こんにちは。バイリンガルワーママのソフィアです。
先日何気なくツイートをしたら、かなり反響がありました。
おうち英語っ子の将来
我が家はどうせ中受するなら帰国子女枠狙おうかと
渋幕、渋々、広尾、洗足は帰国子女でなくても英語力があれば帰国子女枠に入れる
例えば英検準一レベルの子が中1でABCから学ぶ6年間はつまらないし時間も無駄💦
友達の影響は大きいしね☺️#おうち英語 #バイリンガル育児— ソフィア@外資ママのキャリアと英語育児 (@bilingualmamayo) December 19, 2020
おうち英語っ子の将来
我が家はどうせ中受するなら帰国子女枠狙おうかと
渋幕、渋々、広尾、洗足は帰国子女でなくても英語力があれば帰国子女枠に入れる
例えば、英検準1級レベルの子が中1でABCから学ぶ6年間はつまらないし時間も無駄💦
友達の影響は大きいしね
色々なご意見を頂戴しありがとうございます!
やはり、子供の受験、特に渋幕等の有名校になると興味を持たれるのだな・・というのが正直な感想です。
実は、私は渋幕の卒業生です。
私は一般枠受験でしたが、帰国子女枠入学の友人もいます。
そもそもツイートの意図は、我が子のように日本育ちのおうち英語っ子たちは、中学受験をするなら帰国子女枠を狙うっていう方法もあるのかな?と思いついたことをシェアしたかったのですが、様々な反応やご意見があったので、少し掘り下げてみます。
尚、私が渋幕を卒業したのは20年近く前でして、これから述べる校風などは今と若干状況が異なるかもしれません。予めご了承ください。
その為、実際に受験をされる際は、説明会等に足を運びご自身で状況をご確認くださいね^^
この記事は、「へーーー、そうなんだ~。こんな考えもあるのね~」程度に捉えて下さい。
渋幕等の帰国子女枠受験について
基本的に、帰国子女枠受験というのは、帰国子女を対象とした受験枠です。
中学、高校、大学と受験はありますが、多くの学校で特別枠として設けられています。
渋幕は現在9割が中学から入学すると聞いています。
(私の時代は、内部生が3割、高校からの外部生が7割でした)
ちなみに渋々は中学受験のみです。
帰国子女枠の応募条件
さて、その帰国子女枠ですが、
「親の仕事の都合などで、家族で海外に3年以上滞在した経験のある子女、且つ、帰国2年以内の子女に限り応募を許す」みたいな応募条件があります。
(これは私が今、考えた一例でして、実際の応募条件は各校にお問い合わせください)
そして、その条件に当てはまらないと受験できない学校と、交渉次第では条件に当てはまらなくても受験を認めてくれる柔軟な学校があるようです。
帰国子女枠の応募条件(例外1)
帰国子女枠の応募要件に合わない場合の、大体の交渉内容はこんな感じ。
「帰国2年以内」という条件だけど「帰国3年経過していても」特別に受験していいよ、
「家族で海外に3年以上」という条件だけど「海外に2年しか滞在していなくても」受験していいよ、
「諸事情により家族と一緒ではなく一人で海外滞在だったけど(ボーディングスクールなど)」特別に受験していいよなど。
これは、海外で生活した経験を持つ帰国子女だけど、細かい条件には当てはまらない。でも、受験してもOKだよ、というケースです。
学校側は、柔軟に対応してくれる場合ですね。
ちなみに、この手の受験生は、渋幕では結構いると感じます。(実際、応募要件外でも帰国子女枠で入学した友人が数人います)
帰国子女枠の応募条件(例外2)
さて、上述の例外が殆どなのですが、中には「海外に滞在した経験は一度もないけど、英語力があるから受けさせてください」という交渉を認めてくれる学校もあります※
※正確に言えば交渉を認めてくれるというより、そもそも応募条件に海外渡航歴が記載されていないのです。
それが、冒頭のツイートで書いた渋幕、渋々、広尾、洗足です。
(私に馴染みがある4校を挙げただけで、他にもあるかもしれません)
渋幕・渋々の帰国子女枠は国産バイリンガルも受験可能
渋幕と渋々の両校に私自身が電話をして確認しました。
渋谷教育学園幕張中学高等学校の帰国子女枠受験について
久しぶりに、この長い学校名を書きました。当時は、長すぎるわ~ってみんなで文句言ったものです笑
冗談はさておき、渋幕の中学の帰国子女応募要件はこちら
ア、2021年3月に小学校を卒業見込みの者
イ、2008年4月2日から2009年4月1日までに生まれた者
お気づきですか?
どこにも海外生活年数や渡航歴の記述はありません。
念のため、母校に電話して聞きました。
そこで言われたのは、渡航経験は関係ないです、の一言。
その為、誰でも受験可能だそうです!!!
おおおお、私の母校、いけてる~!!!笑
ちなみに、国内インターからの進学者もいるようです。
但し、難関校のため、実際の合格者の多くは海外から帰国したいわゆる「帰国子女」みたいですね。
簡単に渋幕入学後の授業内容等を書くと、
1.一般生徒と帰国生は同じクラス
2.帰国子女枠の生徒たちの英語は6年間切り出し授業。(一般生徒とは混ざって勉強しない)
3.中1~2の間は、国語と数学はこれも切り出し授業。(海外だと授業の進度が異なるからだそうです)
4.他教科は一般生徒と同じ授業を受ける
渋谷教育学園渋谷中学高等学校の帰国子女受験について
こちらは、渋々ですが、同じような状況です。
先ほどの渋幕と、少し異なりますね。
しかし、最後の「応相談」がポイント。
早速お電話しました。
そこでの回答は
渡航歴がなくても英検2級をお持ちなら、帰国子女枠の受験は可能です
との回答!
え?英検2級程度でいいんですか??と思わず聞いたら💦
まあ、実際に合格される生徒さんは、英検準1級~1級レベルですけどね。
と。
という訳で、まとめますよ。
◎渋幕も渋々も、おうち英語っ子でも実力があれば帰国子女枠での受験は可能です!
◎一般枠との併願もOK!
渋幕・渋々の校風や方針から、今後もこの傾向は続くと推測できる
ちなみに、今後の方針はどうなるか分からないです、と事務局の方に言われましたが(我が子は5歳だと語ると苦笑されました)私の経験上、今後もこの傾向は続くと思います。
これは私が渋幕生として内情を少し知っている点と、教育関係の親戚から聞いた話を総合的に判断しての発言です。
どういうことかというと、渋幕は東大進学率も高い難関進学校ですが、校風はとても自由です。
誤解を恐れずに言うと「自由に遊んで、学生生活を堪能してね。でもいい大学に進学してね」みたいな感じ。
(渋幕・渋々関係者の方々、いやな言い方だったらごめんなさいm(__)m)
勉強を押し付けるとか、きりきりした校則で締め付けるとか、勉強を強要するとかはないんですよね。
そもそも、田村校長(今は違うのかな?)は自調自考をいつも強調されていて、自分で調べて、自分で考えよ!と毎月の講演でもお話されていました。
(ちなみに、私は講演中、いつも寝てしまい殆ど先生のお話をきちんと聞いたことのない生徒でした・・あ…勿体ないことをした( ;∀;)
また、教育関係の親戚の意見だと
「渋幕は、開校当初から、学校運営が上手だった。
開校当初は生徒を集めたいがため、少し偏差値を落とすものだが、それをしなかった。
できる生徒を集めて、自由に学校生活を送らせ、そして大学進学率をあげるという方針は素晴らしい」
だそうです。
その為、ここからは私の推測ですが「海外経験があろうがなかろうが、優秀な生徒を集めたい」という渋幕・渋々の方針は今後も変わら無さそう、と勝手に感じます。(←これ、私の独断と偏見)
よく考えたらね、海外渡航経験がないのに、渋幕や渋々の帰国子女枠に合格するくらい英語力がある子は、他の教科も出来る可能性は高いといえます。(飽くまでも可能性と確立のもんだいだけどね)
これらの人材を逃すのは、ある意味ビジネスチャンスを逃すようなもの。
学校経営(ビジネス)が上手な彼らが、みすみす優秀な人材を見逃すわけがないというのが、私の勝手な持論です。
さて、一部、ご指摘ツイートもありましたように、渋幕・渋々は人気の難関校なので、そもそも英語だけ出来ても入学できないのは事実です。
そこらへんは私も十分認識しているつもりです。
ですが、ポイントとしては「おうち英語っ子には、こんな未来もあるんだよ」というオプションの提示です。
この記事を書いている私自身が、今結構興奮しています(笑)
話がちょっとそれますが、
私自身、子供を産んだ当時は想像していなかったのですが、子供の能力ってすごいです。
私は小2でアメリカから帰国しましたが、日本育ちの我が5歳児は、会話力では当時の私に負けますが(当たり前だよね💦)、英語を読む力は確実に当時の私の英語力を超えています。
その為、このままおうち英語(英語で本を読んだり、Youtubeを見たり)を続ければ、中学校入学時点ではかなりの英語力が付くでしょうし(想像ですが、英検2級~準1級くらいはいけそうです)、そんな子供達が中学校で英語をABCから習うのはかなり「つまらない」だろうな・・と感じたのです。
そこで、どうせ中受するなら、渋幕・渋々程の難関校ではなくても、帰国子女枠で入学して学校生活の中で英語力をブラッシュアップしたり、お友達同士で英語で話したり、趣味を共有できる学校を探すのもアリかな、と。
勿論、子供の意向を聞いて、かつ、英語だけでなく他の教科の実力がある事が大前提ですけどね!!
あとは、学校によって校風が異なるので、子供に合う校風を選ぶのも大事。
渋幕の帰国子女枠の英語授業レベル
あと、一部ツイートでご指摘のありました「一般枠で入学した生徒が数年で、帰国子女枠入学の生徒の英語力を超えるか否か」に関して。
また渋幕の例で僭越ですが、渋幕の帰国子女枠に関して言えば、彼らの英語力を一般枠の生徒が越えるのは至難の業だと正直感じます💦
(めっちゃ、英語好き!自分ハーフ!俺、IQ高っ!とかの超人的な生徒は除く一般論ですが)
高校生は、アメリカの大学で使うような5cmくらいの分厚い教科書を使って授業をしていました。
先生は勿論ネイティブ。
英語でのエッセイやディスカッションも多かった、宿題の量が半端なかったと渋幕の帰国子女の友人が話してくれました。
その為...私は一般枠入学の渋幕生でしたが、彼らの英語力を超えるっていうのは・・・・・うーーーーーん、当時は無いかな・・というのが素直な感想💦
今であれば、話は多少変わるかもしれませんけどね💦(と、弱めに主張してみる・・・笑)
広尾・洗足の帰国子女枠は国産バイリンガルでも受験可能
次は、広尾学園と洗足学園ですが、2020年12月現在、私が募集要項を読んで電話確認しましたが、海外渡航歴がなくても帰国子女枠で受験可能です。
また、広尾、洗足学園ではここ数年のケースを、個人的に知っているので間違いありません。
広尾学園のインターナショナルコースの受験について
広尾学園は帰国子女枠という言葉は使わないようですが、結論から言うと海外渡航歴がないおうち英語っ子でも受験可能。
ただ、ちょっとコースが2つあって、分かり辛いので、別途記事にまとめます。
洗足学園の帰国子女枠の受験について
洗足学園の帰国子女枠受験についてですが、募集要項には生年月日しか記載がありません。
若干不安になって、電話で確認したところ、以下内容が判明しました。
帰国子女受験枠は2種類
1.A方式(試験は英語の筆記と面接のみ)
2.B方式(試験は英語と国語と算数)
なお、合格実績から見る英語力は・・
A方式だと、英検準1級が9割、英検1級レベルが1割程度。
B方式だと、準1級が3割、2級が3割、不明が4割(日本の英検を受験した経験なし)
また、こちらも渋幕、渋々、広尾学園同様、一般受験との併願が可能だそうです!!!
つまり・・・
(オーケストラとかカルテットとか・・・いいなぁ・・・)
帰国子女枠に入った国産バイリンガルの一例
さて、国産バイリンガルで、帰国子女枠で入学をした生徒さんの実話ですが「学校生活が超楽しい」そうです。(どこの学校かは諸事情により言えませんm(__)m)
お友達同士とのやり取りは英語が多いらしく、海外文化が好きな生徒さんなので、その雰囲気が合っていたのでしょうね。
毎日、友人と英語で会話をするという学校生活の中で、そして英語の動画や小説を楽しむという日常生活の中で英語力を磨いているそうです。
理想ですね!
その為、その生徒さんのママさんは「めっちゃ楽~」といわれていました(笑)
日本語は大丈夫??他の科目は・?と思われるかもしれませんね。
詳細は分かりませんが、すすんだ進学校で英語以外の教科も頑張っているみたいですよ!
まあ、英語力だけでなく、外国育ちの帰国子女たちは独特の感性を持っていたりします。
そこらへんを好きになれるか、輪に入れるかも、実はけっこう大事だと個人的には感じます。
帰国子女枠に入ったって、使わなければ英語は忘れる
帰国子女枠で入学しても英語は使わないと忘れるよ、という意見もあるかと思います。
勿論です!!!
これは、小2で英語しか話さない状態で帰国しても、日本での学校生活ですぐに英語を忘れた私自身がよくわかっております💦
英語は、言語は使わないと忘れますからね。
その為、日常的に英語を使う環境を整えるのが、英語力維持には大事だと感じます。(大人も子供も)
我が家の例では、
テレビやYoutubeは英語が中心です。
絵本は日本語と英語両方読みますが、5歳児の読みは主に英語を強化しています。(近所の公立小予定)
ちなみに・・・
よく幼少期に英語を学ぶと、母国語が疎かになる、みたいな論調があります。
言語学者ではありませんが、私の意見はむしろ反対でして、両方の言語に触れることで、両方の言語力が増強されている気がします。
例えば・・
ひらがなを書くことに興味を持った
↓
アルファベットを書くことにも興味を持った
↓
フォニックスを学んで英語を読めるようになった
↓
日本語の本も積極的に読むようになった
大事なのは、英語ばかりに注力しないで、きちんと母国語である日本語にも注力することかな‥と感じます。
ただ、これは個人差があるのだと思います。
まとめ:渋幕・渋々の帰国子女枠は国産バイリンガルでも受験可能
当記事をまとめます。
1.渋幕、渋々、広尾、洗足の4校は海外経験なしのおうち英語っ子でも帰国子女枠の受験は可能2.合格ラインは大体英検準1級~1級
そして、この記事で何がお伝えしたかったかというと、
日本育ちのおうち英語っ子でも、帰国子女枠での私立中学を狙える可能性があるよ、という点。(合格するかは別問題♬)
しかもおうち英語っ子なら、一般枠と帰国子女枠と2回のダブルチャンスです!!
単純計算で、合格の確率は2倍に上がります(笑)
細かい条件、その後の勉強については、個人で状況は異なるでしょうし、それが本人にとってベストかは分からないけど、おうち英語を頑張るママパパ、そして子供達にそんなオプションもあるよ、とお伝えしたかったのです。
子供の教育は、何がいいのか正解は無いですよね。
私もまだまだ手探りです。
そして我が子はまだ5歳の年中さんです。
その為、中受はだいぶ先の話。
でも、正直な話をすれば、私なこの「帰国子女枠で入学」という考えに思いつき、問い合わせた4校(渋幕、渋々、広尾、洗足)から「海外経験が無くても帰国子女枠の受験は可能だよ」と言われたとき、とても嬉しくなりました。
おうち英語ってある意味ゴールがないっていうか💦(この気持ち、実践されている方なら何となくわかるかな?)
なので・・先が見えた気がするのです。
中1~高3の6年間って長い時間です。
その間の英語の授業を「この問題、超簡単~ねむい~つまらない~」と過ごすか「わお、チャレンジング!」と更に英語力を上げるかは、結構大きな結果を生むかな~と感じます。
また、中学生以降は、お友達の影響は大きい!
親の影響は結構限られてくるのかな~と。
だから、環境を整えられたらいいな、と感じます。
最後に。
子供を産んで毎日実感するのは、子供ってすごいな、伸びしろしかないってこと。
大人だと出来ない事も軽々とやれてしまう集中力と吸収力があります。
その為、それをうま~く伸ばしてあげたいなと思う親心なのでした
我が子が中学受験をするかもしれない7年後(2028年)には、私立中学入試に英語を取り入れている学校は今より更に増えていると予想しています!
子供の将来のためにも、おうち英語を頑張るママパパ、一緒に頑張りましょう!!
今後は、英検や受験関係の(特に中受や英語教育に熱心な学校)記事も書いていくので、もしよければ読者登録や保存もお願いしますね^^